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インプラントと差し歯との違いとは?治療の流れや注意点を解説

歯を失ってしまった場合の治療法として、「インプラント」や「差し歯」を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。それぞれの治療法には、適応となる症例や治療の目的に違いがあり、特徴を正しく理解することが、治療法を検討する上での判断材料となります。インプラントは、人工歯根(人工の歯の根)を顎の骨に埋め込むことで、失った歯の機能を補う治療法です。構造上、見た目や機能の面で自然な状態を目指す治療法のひとつとされています。一方、差し歯は歯の根が残っている場合に行われる方法で、比較的短期間で治療が完了するケースもあります。今回は、インプラントの基本的な知識から差し歯との違い、治療の流れや注意点まで、わかりやすく解説します。
     

1. インプラントとは?基本的な仕組みと特徴

インプラントとは、むし歯や外傷などで歯を失った場合に、人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。歯を失った際の治療選択肢の一つとして広く知られており、天然歯に近い見た目や機能の回復が期待される治療法とされています。


インプラントの基本的な仕組みと特徴は以下の通りです。

   

①人工歯根を骨に埋め込む

顎の骨にチタン製のインプラント体を埋め込み、骨と結合させることで安定性を得ることを目指します。

②上部構造(人工歯)を装着する

インプラント体と骨が結合した後、その上にアバットメントという部品を介して人工歯を取り付けます。

③見た目や噛む機能が自然に近い

インプラントは歯根から再現される構造により、見た目や噛む機能の回復が見込まれる場合があります。

④周囲の歯に負担をかけにくい

ブリッジのように隣の歯を削る必要がないため、他の歯にかかる負担を軽減できる可能性があります。

⑤治療期間が長くなることがある

インプラントの手術や骨との結合を待つ期間が必要なため、治療には数か月〜半年ほどかかる場合があります。

 

インプラントは、機能性と見た目の両面での改善が期待される治療法ですが、外科的処置を伴うため、持病の有無や顎の骨の状態などによっては難しい場合もあります。

     

2. インプラントと差し歯の違いを比較

インプラントと差し歯は、どちらも歯を補うための治療法ですが、適応する状況や治療方法に明確な違いがあります。それぞれの特徴を理解しておくことで、歯科医師との相談時に自分に合った選択がしやすくなります。


両者の主な違いは以下の通りです。
 

①歯根の有無が治療選択に影響する

差し歯は歯根が残っている場合に、歯根を土台として人工歯をかぶせる治療です。一方、インプラントは歯根が残っていない場合に、人工の歯根を埋め込む治療です。

②治療の工程と期間が異なる

差し歯は比較的短期間で治療が完了することが多いですが、インプラントは骨との結合を待つ期間が必要なため、数か月かかることがあります。

③外科処置の有無

差し歯は外科手術を伴わないことが一般的ですが、インプラントは手術により人工歯根を顎の骨に埋め込む必要があります。

④見た目や機能面の違い

インプラントは歯根から再建される構造のため、見た目や噛む機能について自然な状態に近づけることを目指す治療法とされています。差し歯も審美面に配慮して作られますが、素材や使用状況によっては将来的に修復や交換が必要になる場合もあります。

⑤費用面の違い

インプラントの方が費用は高くなる傾向がありますが、適切なケアを続けることで、長く使い続けられる可能性もあります。

 

どちらの治療法が適しているかは、歯の状態、全身の健康状態、患者さんのご希望などをふまえて、歯科医師が総合的に判断します。それぞれに特徴や留意点があるため、事前にしっかりと相談することが大切です。

     

3. インプラント治療の流れと注意すべき点

インプラント治療は、複数の工程を段階的に進める治療法であり、治療期間が比較的長くなる傾向があります。全体の流れを事前に把握しておくことが大切です。
 

①初診・カウンセリング

まずは歯科医師による診察とカウンセリングを行い、口腔内や全身の健康状態を確認します。必要に応じてCTやレントゲンを用い、顎の骨の厚みや質、神経の位置などを詳しく検査します。

②治療計画の立案

検査結果に基づき、インプラントを埋め込む本数や位置、治療期間、費用などを含めた治療計画が立てられます。この段階で、他の治療法との比較や考えられるリスクについても説明があります。

③インプラントの埋入手術

局所麻酔を用いて、顎の骨にインプラント体を埋め込む外科処置を行います。手術時間は症例によって異なりますが、比較的短時間で終了するケースもあります。術後は安静に過ごす必要があります。

④治癒期間(オッセオインテグレーション)

インプラントと骨が結合するまでには数か月の期間が必要になることが多く、患者さんの状態により異なります。この間、仮歯を使用して通常の生活を送ることが可能な場合もあります。

⑤人工歯の装着

インプラントと骨の結合が確認された後、アバットメントという連結部品を取り付け、その上に人工歯を装着します。見た目や噛み合わせなどを丁寧に調整しながら仕上げていきます。

⑥メンテナンス・定期検診

治療が完了した後も、インプラント周囲の歯ぐきの健康を保つために、定期的なメンテナンスや検診が必要です。口腔ケアが不十分な場合、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症が起こるリスクがあります。

 

インプラント治療は、長期的な視点で計画を立て、日々のセルフケアと歯医者でのサポートを継続的に行うことが、重要なポイントとなります。

     

4. 徳島|和田歯科医院のインプラント治療

徳島の歯医者 和田歯科医院では、機能面と見た目の調和を大切にしたインプラント治療を行っています。
失った歯を補うだけでなく、自然な噛み心地や美しい口元を目指し、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てています。
口腔外科経験を持つ歯科医師が担当し、CT検査やサージカルガイドを活用して精密な診断と治療を実施します。
上部構造の作製も院内で行うため、スムーズな治療進行と細やかな調整が可能です。
   

【徳島の歯医者 和田歯科医院のインプラント治療の特徴】

 

当院のインプラント治療のポイント①:口腔外科出身の歯科医師が担当

インプラント治療は経験豊富な口腔外科出身の歯科医師が担当し、患者さんの全身状態やお口の状態を丁寧に確認したうえで治療を進めます。

当院のインプラント治療のポイント②:CTによる精密な検査と診断

CTで骨の厚みや神経の位置を正確に把握し、安全性を考慮した治療計画を立てています。より安心して治療を受けていただけるよう努めています。

当院のインプラント治療のポイント③:健康な歯を守る治療方針

周囲の天然歯をできるだけ削らず、負担を軽減する方法を検討します。患者さんの口腔環境に応じた治療を提案します。

当院のインプラント治療のポイント④:見た目と機能の両立

院内で上部構造を製作し、噛み合わせや色調を細かく調整します。自然で美しい仕上がりを目指します。

 

インプラント治療をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。徳島で信頼できる歯医者をお探しの方に、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心がけています。

 

 

 

まとめ

インプラントは、歯を失った際の治療の選択肢のひとつとして検討されることが多いですが、差し歯とは適応条件や治療内容に違いがあります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の口腔状態やご希望に応じて、適切な治療法を選ぶことが大切です。また、インプラントは治療期間が比較的長く、外科的処置や定期的なメンテナンスが必要なため、計画的な対応が求められます。徳島でインプラント治療をお考えの方は、和田歯科医院にご相談ください。鳴門市に位置し、駐車場は15台完備。お車でも気軽にご来院いただけます。

   

監修:和田歯科医院 院長 和田 匡史(わだ まさし)


【経歴】
徳島県立城ノ内高校 卒業
大阪歯科大学 卒業(歯科医師免許取得)
徳島大学大学院 歯学研究科(口腔外科学講座)修了(歯学博士取得)
徳島大学歯学部第一補綴科 臨床登録医
和田歯科医院 副院長を経て、2009年より現職
2016年 医療法人和田歯科 理事長就任
厚生労働省認定 臨床研修指導医

【所属学会・スタディーグループ】
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・MAAID(Mid-America Association of Implant Dentistry)

【修了セミナー】
・SJCDベーシックコース
・CERi エンド(根管治療)コース
・グローバルデンチャーシステム
・イタリア ピエゾアカデミーコース
ほか多数の国内外の研修会に参加

【専門分野】
・予防歯科・ヘルスプロモーション
・インプラント治療
・歯科と全身の健康との関係性
・歯内療法(根管治療)

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