ブログ BLOG

インプラント治療のメリット・デメリットとは?注意点も合わせて解説

歯を失った際の治療法として注目されているのがインプラント治療です。人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、見た目や噛んだときの感覚が天然歯に近いとされるため、治療の選択肢として検討されることがあります。ただし、外科的な処置を伴うため、治療前にはリスクや注意点について理解しておくことが大切です。今回は、インプラント治療のメリット・デメリットに加え、治療を受ける前に知っておきたいポイントや日常的なケア方法について、解説します。

 

1. インプラント治療のメリットとは

インプラント治療は、失った歯の部分に人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療方法です。顎の骨に直接固定する構造を持つため、他の歯を削ることなく独立して機能します。見た目や咬み心地が天然歯に近いとされる点も、治療法として選ばれる理由の一つです。

 

①見た目が自然で審美性に配慮されている

インプラントは、歯ぐきから自然に見えるよう設計されており、周囲の歯と色や形を合わせることが可能です。口元の見た目を重視する方にとって、審美的な配慮がなされた治療法といえます。

②咬合時の安定感が得られやすい

顎の骨に固定される構造により、ズレや違和感を生じにくいとされています。咬む力が安定しやすく、食事の際の負担が軽減される場合もあります。

③周囲の歯に影響を与えにくい

ブリッジ治療のように両隣の歯を削る必要がなく、インプラントは単独で機能します。そのため、健康な歯を温存できる可能性があります。

④顎の骨の吸収を抑える構造

歯を失うと、咬む力が伝わらなくなり顎の骨が吸収されることがあります。インプラントは骨に力を加える構造なので、骨吸収の抑制につながるとされています。

⑤適切なケアで長期間使用できる

日々のセルフケアや定期的なメンテナンスを継続することで、長期間にわたり使用できる可能性があります。実際に10年以上維持されているケースも報告されていますが、経過には個人差があります。

 

インプラント治療は、天然歯に近い見た目や機能を目指した治療法の一つですが、すべての方に適しているわけではありません。次はデメリットや注意点を見ていきましょう。

 

2. インプラント治療のデメリットとは

インプラント治療には多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点もあります。治療を検討する際には、こうしたデメリットについても理解しておくことが重要です。

 

①外科手術が必要になる

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科的な処置を伴います。そのため、体調や持病の有無に応じて、歯科医師が治療の適応を慎重に判断する必要があります。また、術後には腫れや痛みが生じることもあります。

②治療期間が長くなることがある

インプラント体を埋入後、骨と結合するまでに数か月程度を要することがあります。そのため、人工歯の装着までに半年以上かかるケースもあります。短期間での治療を希望される方には適さない場合もあります。

③保険適用外のため費用負担が大きい

インプラント治療は基本的に自由診療となり、全額自己負担となります。使用する素材や本数、症例の難易度により異なりますが、1本あたり数十万円程度かかることもあります。

④継続的なメンテナンスが望ましい

治療後も、定期的なメンテナンスや検診が推奨されています。清掃が不十分な状態が続くと、「インプラント周囲炎(インプラントの周囲に炎症が起きる病気)」を発症するリスクがあるため、口腔衛生の維持が重要です。

⑤喫煙や持病がある方は慎重な検討が必要

喫煙や糖尿病などの持病がある場合、インプラントが骨との結合がしづらくなったり、治癒に影響することがあります。治療の適応には、全身の健康状態をふまえた判断が必要です。

 

リスクや注意点を理解したうえで、医師と相談しながら自分に合った治療方法を検討することが大切です。

 

3.インプラント治療を受ける前に知っておきたいリスクと口腔ケア方法

インプラント治療は、適切な口腔ケアと管理を続けることで、長期的な使用が可能とされる治療法です。ただし、治療を始める前には、想定されるリスクや必要なケアについて十分に理解しておくことが大切です。

 

①インプラント周囲炎のリスク

インプラント治療で注意が必要な症状の一つが「インプラント周囲炎(インプラントの周囲に炎症が起きる疾患)」です。歯周病に似た症状で、進行すると骨の吸収が進み、インプラント治療の安定性に影響が出ることがあります。

②セルフケアと歯医者でのメンテナンスの両立

インプラント治療を長く維持するためには、毎日の丁寧な歯磨きと、歯間ブラシやデンタルフロスの使用が推奨されています。また、歯医者での定期的なクリーニングやチェックを受けることで、異常の早期発見につながります。

③骨量不足による治療の制限

インプラント治療は顎の骨に埋め込む治療のため、十分な骨の厚みと高さが必要です。骨が不足している場合、「骨造成(骨を補う手術)」が提案されることがあります。

④全身疾患との関係

糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの持病がある方は、治癒過程や手術の適応に影響を与える可能性があります。事前の問診や医科との連携により、全身の健康状態を考慮した治療計画が立てられます。

⑤喫煙による治癒遅延

喫煙は血流を妨げ、傷の治癒やインプラントと骨の結合に影響を及ぼすとされています。治療を検討する際には、禁煙が勧められることもあります。

⑥定期的なフォローアップの必要性

インプラント治療は、完了後も継続的な管理が重要とされています。3〜6か月ごとの定期的なメンテナンスにより、骨や歯ぐきの状態を確認し、早期に対応できるようにすることが大切です。

インプラント治療は、ご自身のライフスタイルや口腔の状態に合わせて適切に管理することで、長期間の使用が可能とされる治療法です。治療前には、歯科医師の説明を十分に受けた上で、ご自身に適しているかを慎重に検討することが大切です。

 

4. 徳島|和田歯科医院のインプラント治療

徳島の歯医者 和田歯科医院では、機能面と見た目の調和を大切にしたインプラント治療を行っています。
失った歯を補うだけでなく、自然な噛み心地や美しい口元を目指し、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てています。
口腔外科経験を持つ歯科医師が担当し、CT検査やサージカルガイドを活用して精密な診断と治療を実施します。
上部構造の作製も院内で行うため、スムーズな治療進行と細やかな調整が可能です。

 

【徳島の歯医者 和田歯科医院のインプラント治療の特徴】

 

当院のインプラント治療のポイント①:口腔外科出身の歯科医師が担当

インプラント治療は経験豊富な口腔外科出身の歯科医師が担当し、患者さんの全身状態やお口の状態を丁寧に確認したうえで治療を進めます。

当院のインプラント治療のポイント②:CTによる精密な検査と診断

CTで骨の厚みや神経の位置を正確に把握し、安全性を考慮した治療計画を立てています。より安心して治療を受けていただけるよう努めています。

当院のインプラント治療のポイント③:健康な歯を守る治療方針

周囲の天然歯をできるだけ削らず、負担を軽減する方法を検討します。患者さんの口腔環境に応じた治療を提案します。

当院のインプラント治療のポイント④:見た目と機能の両立

院内で上部構造を製作し、噛み合わせや色調を細かく調整します。自然で美しい仕上がりを目指します。

 

インプラント治療をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。徳島で信頼できる歯医者をお探しの方に、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心がけています。

 

 

 

まとめ

インプラント治療は、天然歯に近い見た目や噛み心地を目指す治療法の一つです。一方で、外科手術を伴うことや、費用負担、治療後のケアが必要になるなど、いくつかの注意点があります。インプラント周囲炎などのトラブルを予防するためには、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスの両立が大切です。長く使い続けるためには、生活習慣の見直しやリスクへの理解も大切です。

徳島でインプラント治療をお考えの方は、和田歯科医院にご相談ください。

鳴門市に位置し、駐車場は15台完備。お車でも気軽にご来院いただけます。

   

監修:和田歯科医院 院長 和田 匡史(わだ まさし)


【経歴】
徳島県立城ノ内高校 卒業
大阪歯科大学 卒業(歯科医師免許取得)
徳島大学大学院 歯学研究科(口腔外科学講座)修了(歯学博士取得)
徳島大学歯学部第一補綴科 臨床登録医
和田歯科医院 副院長を経て、2009年より現職
2016年 医療法人和田歯科 理事長就任
厚生労働省認定 臨床研修指導医

【所属学会・スタディーグループ】
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・MAAID(Mid-America Association of Implant Dentistry)

【修了セミナー】
・SJCDベーシックコース
・CERi エンド(根管治療)コース
・グローバルデンチャーシステム
・イタリア ピエゾアカデミーコース
ほか多数の国内外の研修会に参加

【専門分野】
・予防歯科・ヘルスプロモーション
・インプラント治療
・歯科と全身の健康との関係性
・歯内療法(根管治療)

お問い合わせ タップで電話する